スマイル矯正歯科BLOG

2023.02.28更新

八重歯


会話のときに、相手の笑った口から八重歯がチラッとのぞいたら「可愛いな」と思いませんか?
ただ、歯列が整っている方の中には「何それ?」と思う人もいるでしょう。
確かに八重歯は、不正歯列によってできるものです。そのため、必ずしも羨まれるとは限らないかもしれませんね。放っておくと、機能面で何らかのトラブルを起こす可能性もあります。
そこで今回は「八重歯」とは一体どのような歯列なのか、かわいいと言われる理由や放置した場合の懸念点などを紹介します。
不正歯列で困っている人は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。

 


そもそも「八重歯」とは?
ガタついた歯列のことを指す「乱杭歯」の一種で、歯列からはみ出して周囲の歯と重なった状態の歯をいいます。
最も八重歯になりやすいのが、ほかの歯よりも遅れて萌出する「犬歯(前から数えて3番目の歯)」です。
実際に八重歯がある人は、どこの歯が該当しているか数えてみましょう。

 


原因
主な原因は「歯と顎の大きさの関係性」です。
中でも犬歯は、顎と歯の大きさのバランスに不具合があると八重歯になりやすくなります。歯を並べるためのスペースが不足し、歯列からはみ出して萌出するためです。
また生え変わりの時期が早すぎたり、遅すぎたりすることも原因の一つです。犬歯はほかの歯よりも生え変わるのが遅いので、適切なタイミングで乳歯が抜けないとスペース不足につながってしまうためです。

 


放っておくとどうなる?
放置した場合、次のようなトラブルが起こり得ます。


むし歯や歯周病
歯同士が重なっていると歯ブラシがなかなか届かず、プラークが残りやすくなります。むし歯や歯周病といった、口腔トラブルにつながる可能性が高まるでしょう。
歯が重なっている箇所はレントゲンを撮影してもなかなか見えないため、トラブルの発見が遅れることも難点の一つです。


口臭
口を閉ざすことを八重歯が阻害し、慢性的な口呼吸につながることがあります。口の中が渇くと唾液による自浄作用が低下し、細菌がグッと繁殖しやすくなるでしょう。その影響でメチルメルカプタンや硫化水素などの物質が産生され、口臭を引き起こします。
周囲の歯に悪い影響を与える
犬歯には本来、前歯や奥歯を歯ぎしりから守るという役割があります。ところが犬歯が正常に機能しなくなると、ほかの歯へ大きな負担がかかって破折や知覚過敏につながる可能性があるでしょう。


口内炎
歯列からはみ出している八重歯は、口腔内の粘膜に接触しがちです。最初は小さな傷であっても、そこから細菌が侵入すると口内炎になります。
犬歯は先端がとがっており、粘膜を傷付けやすい形状です。そのため、口内炎に悩まされている人は少なくありません。

 


改善には歯列矯正が必要!
歯科治療や歯列矯正をする際に、犬歯を抜くことは基本的にありません。ほかの歯に比べて長寿命で、かつ咬合において重要な役割を果たすためです。
八重歯を改善するには、歯列矯正で犬歯を本来の位置へ移動させることが必要になるでしょう。
次のいずれかの方法で、歯を動かすことになります。


1.表側矯正
歯の表面に「ワイヤー」と「ブラケット」を取り付けて、スペースに歯を並べていくという手段です。幅広い症例に対応しているのが特徴で、軽度であれば部分矯正(器具を一部のみに取り付けて移動させる方法)による対応も可能です。
ただし一度取り付けた装置は、治療終了まで患者さま自身で取り外せません。自己管理が不要である反面、器具に慣れるまでの数日間は違和感や痛みを我慢する必要があるでしょう。また、第三者から装置が見えることをネックだと感じる人もいるようです。


2.裏側矯正
装置を目立たせたくない人におすすめなのが、歯の裏側に器具を取り付ける裏側矯正です。前項同様、幅広い症例に対応しているのが特徴です。
しかし歯の裏側に器具を装着するにあたって、歯科医師に高い技術が求められます。またオーダーメイドの器具を用いるため、費用が高額になる可能性があります。


3.ハーフリンガル矯正
下顎は表側矯正、上顎は裏側矯正で歯列を整える方法です。表側矯正に比べて第三者の目に付きにくく、裏側矯正よりもリーズナブルな費用で適用できるのが魅力です。
ただし、対応している歯科医院は限られています。希望する場合は、かかりつけ医が取り扱っている矯正方法を事前によくリサーチしましょう。


4.マウスピース矯正
透明のマウスピース型装置を歯に装着し、徐々に移動していくという方法です。
患者さま自身で着脱できるので、普段通りの食事やブラッシングが可能です。ほかの手段に比べて口腔トラブルのリスクが低いうえ、ストレスを溜めることなく進められるのが大きなメリットです。
ただし指示通りに装置を付けていないと、期待通りの効果が得られない可能性があります。そのため、自己管理が苦手な方には不向きかもしれません。

 


放っておくとどうなる?
特に問題がないからといって放置していると、将来的に口腔トラブルに悩まされるかもしれません。先述した通り、周囲の歯に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
また「八重歯=可愛い」という認識があるのは、実は日本だけであることをご存知でしょうか?
海外ではマイナスイメージを与えることもあるので、海外で仕事をする機会があれば考慮した方がよいかもしれません。
改善には、歯列矯正が必要です。八重歯を始め、不正歯列にお悩みの方はかかりつけ医に相談しましょう。
スマイル歯科クリニック・矯正歯科でも承っていますので、お困りの方はぜひ一度ご来院くださいね。

投稿者: スマイル矯正歯科

2023.02.20更新

舌


舌を噛む原因について、理解していただけたでしょうか?
今回も引き続き同じテーマを取り上げて、適切な対処法や予防法などを解説します。

 


適切な対処法
舌を噛んだ際に傷口に炎症や出血が起こったら、どのように対処すべきでしょうか?
適切な対処法を理解し、有事の際に落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
舌を噛んだときに起こりやすいトラブルと、その対処法は次の通りです。


まずは止血を!
「出血=うがいによる洗浄が最優先」だと思われがちですが、その認識は誤りです。
口をすすぐ前に、まずは止血を行ってください。ティッシュやガーゼを使い、清潔な手で傷口を押さえればOKです。止血を確認したら、口を軽くすすいでくださいね。
多くのケースでは、この方法で血が止まって徐々に治っていきます。
しかし傷口が深いと、この方法で止血できないことがあります。いつまで経っても出血が続く、2~3日経過しても状態が変わらない場合は歯科医院で適切な処置を受けましょう。細菌感染の有無などをチェックしてもらってください。
また内出血を起こしている場合、傷口を触らないことが大切なポイントです。傷口がつぶれると、細菌感染を起こす可能性があるので注意しましょう。経過観察を行えば、1週間程度で徐々によくなるはずです。


傷口が炎症を起こしたときは?
頬や舌をうっかり噛んだとき、数日経って口内炎になったことはありませんか?
その原因として考えられるのが「細菌感染」です。傷口が深い、あるいは同じ部分ばかり噛む人ほど口内炎を起こしやすい傾向があります。
経過観察をすれば1週間程度でよくなりますが、必要に応じて市販薬を用いましょう。なかなか治らない場合は、歯科医院や皮膚科で適切な処置を受けることが重要です。
同じ部分ばかり噛むという方は、不正歯列や不正咬合によるものかもしれません。長期間悩まされているという方は、そのような治療もぜひ一度検討してください。

 


噛みにくくするポイントは?
何度も同じところを噛んで、痛い思いをするのはイヤなものですよね。
そこで、舌をうっかり噛まないためのポイントをいくつか紹介します。


口の周りの筋肉を鍛える
筋力の低下が原因で頬や舌を噛んでいる場合、口腔周りの筋肉を鍛えることで改善が見込めるかもしれません。
おすすめしたいのが「あいうべ体操」という舌のトレーニングです。大きく開口することを意識し、次の動きを順に行いましょう。
・縦に開口して「あー」と発声
・横に開口して「いー」と発声
・口をとがらせて「うー」と発声
・舌をできるだけ伸ばして「べー」と発声
この動きを、毎食後に10セット行いましょう!
つまり1日30セット実施するというわけですね。
少しずつ筋力が付いて、舌が上がってきます。正常な位置に、舌が戻るようになるはずですよ。
結果的に、頬や舌を噛む頻度を減らせるでしょう。


補綴物を調整してもらう
歯科治療をキッカケに舌を噛むことが増えた場合、補綴物による噛み合わせの変化が起こっているかもしれません。
日常生活で口の中に違和感がある、あるいは何度も同じところを噛む場合はかかりつけ医に相談しましょう。
噛み合わせチェックの結果、補綴物に問題があると判断されれば調整してもらえるかもしれません。きっと改善が見込めるはずです。


規則的な生活習慣を心がける
睡眠不足、疲労やストレスの蓄積などが続く場合は生活習慣を見直すのも有効な手段です。
ゆっくりと湯船に浸かって疲れを癒し、十分な睡眠を確保しましょう。栄養バランスのよい食事や、軽い運動を行うことも大切なポイントです。
意識しすぎるとストレスが溜まってしまうので、無理のない範囲で実践しましょう。


歯列矯正を行う
不正咬合や不正歯列が関係している場合、矯正治療を検討するのも一つの方法です。
舌を噛みにくくなるほか、機能性や審美性の向上にもつながるでしょう。
ただ歯列矯正を行ったからといって、必ずしも悪習癖が改善されるとは限りません。
信頼できる歯科医師に相談し、適切な検査と診断を受けるようにしましょう。

 


何度も舌を噛むときは歯科医院に相談を!
頬や舌の同じ部分ばかりを噛む場合、何らかの原因が潜んでいるかもしれません。口腔状態の変化が原因である可能性を疑い、かかりつけ医を一度受診してみましょう。

投稿者: スマイル矯正歯科

2023.02.10更新

舌


あなたは食事中や就寝中に、舌を噛む癖はありませんか?
今回はそのような心当たりがある人に向けて、原因や対処法、予防策などを詳しく解説します。

 


舌を噛んでしまうのはなぜ?

考えられる原因は次の通りです。


口腔周りの筋力低下
普段から噛む回数が少ない、あるいは加齢によって口を動かす機会が減ると、口腔周りや舌の筋力が低下します。その結果皮膚がたるんで、ふとした瞬間に頬を噛みやすくなるでしょう。
舌の筋肉低下は「低位舌(本来の位置よりも低くなってしまうこと)」の原因になりうるので、決して侮れません。舌を噛みやすい状態になるでしょう。


歯科治療の影響
歯科治療によって咬合が少しでも変わると、舌を噛みやすくなる可能性があります。
特に注意したいのが、義歯や補綴物、インプラント治療などです。
例えば義歯を新しくした際は、
・床となるプラスチックの部分が歯茎へ触れる違和感
・食事の際の感覚の違い
などによって、頬や舌を巻きこんで噛みやすくなります。
しばらくの間は辛いかもしれませんが、2週間程度で慣れて噛まなくなるはずです。
噛む頻度が多かったり、痛みに耐えられなかったりする人はかかりつけ医に相談してみるとよいかもしれませんね。


疲労やストレスの蓄積
疲れやストレスが溜まって体調不良の状態が続くと、頬や舌を噛みやすくなります。
ストレスに関しては、無意識に噛む癖を引き起こす可能性もあるので侮れません。というのも、私たちの顎の動きを日頃コントロールしているのはズバリ「脳」です。
しかし疲労やストレスが溜まっていると、脳からのシグナルがうまく伝達されません。その結果、頬や舌を噛みやすくなるのです。


肥満
急な体重の増加も、危険なサインの一つです。
体だけでなく頬にも脂肪がついて、頬が内側へと張るようになるでしょう。頬が張ると、会話や食事のときに巻き込んで噛みやすくなります。
「最近体重が増えているかも…」という人は、それが頬を噛んでしまう原因かもしれませんよ。


顎のずれによる不正咬合
代表的なものに「顎関節症」があり、開口のしにくさや顎の痛みなどが主な症状です。
会話や食事の際、思い通りに口を動かすのが難しくなって頬や舌を噛みやすくなるでしょう。


不正歯列
不正歯列も原因の一つで、特に注意すべきなのが歯列のガタつきです。舌の可動域が制限され、ふとした瞬間に噛みやすくなるためです。
その悪習癖が習慣化すると、頬の筋肉の均衡を崩す恐れもあります。口を動かしにくくなり、さらに噛みやすくなってしまうでしょう。
つまり、悪循環でしかないというわけですね。


歯ぎしり
起床時に顎の疲れを感じたり、夜中に舌を噛んで起きたりすることはありませんか?
心当たりがある方は、無意識下で歯ぎしりをしているかもしれません。
程度には個人差がありますが、歯が徐々に擦り減ると顎にずれが生じます。その結果、咬合が変化して、さらに噛みやすい状態となるでしょう。

投稿者: スマイル矯正歯科

2023.01.30更新

歯磨き


何らかの事情で大切な歯を失くしたとき、それを補う方法として「インプラント」が挙げられます。
多くのメリットを持つ治療方法ですが「外科手術を伴う」と聞くと、少しためらってしまうかもしれませんね。
ただ手術は日帰りで行えるケースが大半ですし、術後は基本的なことを守って生活してもらえれば問題ありません。
一体どのようなことに注意すればよいのか、手術日以降の過ごし方について詳しく紹介します。

 


術後の口腔ケアについて
手術から数日間は、インプラントを埋入したところが腫れたり痛んだりするかもしれません。場合によっては出血を起こすこともありますが、うがいをするのはNGです。
ヒザを擦りむいたときにずっと流水していると、出血がいつまでも続きますよね。口腔内でもそれと同じ原理で、血液がなかなか凝固せず傷の治りが遅くなってしまいます。
血の味がして気持ち悪いと感じるかもしれませんが、むやみに口をゆすぐことは控えましょう。またブラッシングの際に、傷口へ刺激を与えないよう気を付けてくださいね。
もし自宅に帰ってから出血が止まらなくなったら、ガーゼや脱脂綿を用いて圧迫止血を行うのがおすすめです。それでも流血が続く場合は、かかりつけ医に相談して指示を仰ぎましょう。
血が止まらないと心配になる方が多いと思いますが、口腔内の傷が治るスピードはほかの部位に比べて早めです。刺激を与えず過ごしていれば、数日のうちによくなるので安心してくださいね。

 


ブラッシングはどの程度ならできる?
手術日であっても、インプラントを埋め込んだところ以外は通常通り磨いて構いません。患部が細菌感染を起こさないために、しっかりとケアして口腔内をキレイにしておきましょう。
ただし、歯ブラシでゴシゴシとこするのはNGです。摩擦やうがいで強い刺激を与えると、出血する恐れがあるため気を付けてください。
かかりつけ医に相談し、ほかの口腔アイテムを併用するのも一つの方法です。ドラッグストアへ行けば、歯間ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどさまざまな口腔ケアグッズが市販されているはずですよ。汚れをピンポイントで落とせておすすめです。
歯磨き粉については、粒子を含む製品を使わないよう気を付けましょう。患部に粒が入り込む心配のない、ジェル状の製品やデンタルリンスを使うのがベストです。
仮歯を入れた場合の注意点
前歯など目立ちやすい場所にインプラントを埋入した場合は、しばらくの間、術後に仮歯を入れて過ごしてもらいます。見た目の問題は解決できますが、仮歯はプラークが付着しやすい「レジン」という歯科用プラスチックでできているのが難点です。
患部へ歯ブラシが当たらないよう注意しながら、入念にブラッシングしましょう。

 


被せ物を付けたあと
「上部構造」と呼ばれる被せ物は、セラミック製であるケースがほとんどです。
プラークの付着も着色もされにくいのが大きなメリットで、細菌感染を起こすリスクは仮歯ほど高くありません。
ですが日々の口腔ケアを怠ると、歯茎と上部構造との間にプラークが蓄積して腫れる可能性があります。せっかく埋入したインプラントの周りが細菌感染を起こして腫れると、最悪の場合抜け落ちかねません。
術後は心身に負担がかかった状態ではありますが、入念な口腔ケアを徹底しましょう。

 


口腔トラブルの予防に努めましょう!
先述した細菌感染こそが「インプラント周囲炎」と呼ばれる、インプラントを失う最大の原因です。口の中を常にキレイにし、ぜひ予防に努めてください。
毎日の口腔ケアももちろん大切ですが、忘れてはならないのが歯科医院での定期検診です。
3ヶ月に1回程度の受診が理想ですが、仕事や家事が忙しい方も半年に1回は受けるようにしましょう。
患者さま自身のセルフケアだけでは磨き残しが生じがちですが、歯科医院でのプロケアを併用すれば、落としにくい汚れや歯石も簡単に取り除けます。
また万が一口腔トラブルが起こっても、定期的に歯科医師に診てもらっていれば早期発見・治療ができます。
「歯が痛くなったら受診すればよい」という考え方は捨て、これを機に歯科検診を受けるようにしてはいかがでしょうか?

 


そのほかに注意してほしいこと
日常生活においても、しばらくの間注意してほしいことがいくつかあります。
それは長風呂や熱いお風呂への入浴、激しい運動を避けるということです。これは血流がよくなりすぎると、止血しにくくなるためです。
当面はシャワーもしくは、ぬるめのお湯に短時間浸かるだけに留めてくださいね。
また患部に刺激を与えないよう、香辛料やアルコールの摂取も控えましょう。詳しいことは、かかりつけ医に事前に確認してくださいね。

 


まとめ
たとえ日帰りであっても、手術を受けると心身に大きな負担がかかると思います。ですがそれを言い訳にして、口腔ケアをさぼることはおすすめできません。
大切なインプラントを守るために、より一層丁寧な口腔ケアに励んでください。患部へ刺激を与えないよう、磨き方や使用する口腔ケアアイテムを工夫するのがおすすめです。
わからないことがあればかかりつけ医に相談し、口の中を清潔に保ってくださいね。

投稿者: スマイル矯正歯科

2023.01.20更新

インビザライン


今回も「インビザライン」をテーマに取り上げて、装置を付け忘れたときの対処法や予防法についてお話しします。前回の記事と併せて、ぜひご覧くださいね。
装着を忘れたらどうすべき?
治療へのモチベーションがいくら高くとも、慣れないうちは装置をつい付け忘れることがあるはずです。
そのようなときは、どのように対処すればよいのでしょうか?

 


1.経過観察
1枚のマウスピースで移動できる距離は、1週間で0.25mm程度です。1日で、わずか0.036mmという計算になりますね。装置を付け忘れた時間が1枚につき数時間程度であれば、ひとまず経過観察のみで構いません。
「チューイー」と呼ばれるロール状のチューブを使用し、歯と装置を密着させて様子を見ましょう。


2.装着日数の延期
1枚につき1日程度であれば、付け忘れても大きな影響を及ぼす心配がありません。
装着日数の延期で対処できるケースが多いので、かかりつけ医に相談して指示を仰ぎましょう。
ただ何らかの事情で、何日間も装着できなかった場合は注意が必要です。治療計画が乱れて期間が大幅に長引いたり、後戻りを起こしたりする恐れがあるでしょう。


3.装置の追加作製
付け忘れた期間が1枚につき数日~1週間になると、後戻りのリスクがグッと高まります。数日ぶりに装着したら、ピッタリとはまらず浮いてくることもあるでしょう。
このような場合、計画通りに進めることは困難です。かかりつけ医に相談し、装置を追加で作ってもらってください。
ちなみに装置の作製は、海外で行われているため届くまでに時間を要します。追加作製や作り直しになった時点で、治療期間が延びてしまうことを覚悟しましょう。

 


装置を付け忘れないために
うっかり装置の存在を忘れて生活していると、治療が進まないどころから後戻りを起こしてしまいます。
インビザラインで歯列を整える際は、次のポイントに注意しましょう。


1.装着の習慣化
治療前は高いモチベーションを持っていたにもかかわらず、いざスタートするとその気持ちが低下する方がいらっしゃいます。
確かに治療をしている数年間、ずっと前向きに取り組むのは簡単なことではありません。
できるだけ早めに、装置の装着をルーチン化して生活の一部にしてください。日々の口腔ケアと同じですね。
さまざまな方法がありますが、装着する場所や時間帯を固定するのがおすすめです。生活スタイルの問題で難しい時は、すでにルーチン化していることのあと(ブラッシングや食事の直後など)に装着することを意識しましょう。


2.予備の装置の持ち歩き
予備として、1つ前の装置を持ち歩くのも有効な手段です。うっかり付け忘れて外出したり、紛失・破損したりしても安心して対処できます。
変形しないよう専用のケースに収納し、毎日使用しているバッグに入れておきましょう。

 

 

まとめ
マウスピースの装着をさぼったり付け忘れたりすると、治療計画が乱れて治療期間が延びる恐れがあります。後戻りによって、以前より歯列が悪化するリスクもあるでしょう。
装着がルーチン化されるまでは意識的に生活し、うっかり付け忘れないよう気を付けてください。
今回紹介した方法はもちろん、付箋メモやスマホのアラームなど自分なりの方法で慣れてもらえれば幸いです。

投稿者: スマイル矯正歯科

2023.01.10更新

インビザライン

矯正方法の一つである「インビザライン」は、多くのメリットがあることから近年注目を集めています。
しかし期待した効果を得るためには、装置を正しく取り扱わなければなりません。
例えば治療に用いるマウスピースは、毎日22時間以上装着しておくことが必須条件となります。
「ずっと取り付けておけば問題ないよね?」
と思った人も中にはいらっしゃるはずですが、食事やブラッシングのときは外さなければならないのがルールです。
再度取り付けることを忘れたまま就寝したり、装置を付けたままコーヒーを飲んだりしないよう注意しなければなりません。
装着をサボるとどのような治療にどのような影響を及ぼすのか、記事の中で詳しく説明します。

 


装置を付け忘れるとどうなる?
インビザラインでは、装置を毎日22時間以上付けておかなければなりません。何らかの事情がある場合でも、最低20時間以上の装着が必要です。
ただ体調不良やうっかりミスなどで、装着できない場面もあるはずですよね。1回きりかつ数時間程度ならば問題はありませんが、これが毎日続くと、やがて治療に支障をきたします。
一体どのような弊害があるのでしょうか?


1.装置が徐々に合わなくなる
インビザラインは、あらかじめ歯科医師から渡された複数の装置を、患者さま自身で定期的に交換する仕組みです。
装着をさぼっていると、新たな装置が適合しなくなる恐れがあります。1mm程度であれば「チューイー」という医療用のチューブを噛んで治療を続けられますが、それ以上浮いてくる場合や、不適合の状態が1週間以上続く場合は中断せざるを得ないかもしれません。
気付いた時点でかかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。


2.治療期間が長くなる
指示通りの装着時間を遵守しなければ、歯は計画通りに動きません。装置を外している間は、歯は一切移動しないためです。
その結果、治療期間が予定よりも長くなってしまうでしょう。
たった数時間、たった数日さぼっただけでも、治療計画は狂ってしまうことを念頭に置いておいてくださいね。


3.歯列が悪化する可能性がある
歯列矯正では、歯を並べる空間が足りないと判断した場合に抜歯を行います。
しかしその後の治療で装置の装着をさぼると、両隣の歯がスペースに向かって倒れ込む可能性があります。
不正歯列が改善されるどころか、治療前よりも悪化してしまうでしょう。

 


後戻りのリスクはある?
後戻りとは、一度並べた歯が元の場所へ戻ってしまうことです。
規定時間通りに装置を付けていないと、知らず知らずのうちに後戻りを起こすかもしれません。
すぐに後戻りを起こしては、せっかくの費用と時間がすべて水の泡ですよね。治療に対するやる気が低下し、ゴールがグッと遠のいてしまうでしょう。
後戻りが起こるメカニズムを理解するためには、まず歯を動かすプロセスを知ることが重要です。
装置などによって歯へ力がかかると、歯槽骨の一部が溶解し、そこに歯が移動して再生されます(骨のリモデリング)。歯の移動は、このプロセスを何度も繰り返すことで完了に近付くのです。


しかし骨のリモデリングには、相当な時間がかかります。そのため装置の装着をさぼると、後戻りを起こしやすくなってしまうでしょう。
少々難しい話で、頭が混乱した方もいらっしゃるかもしれませんね。要は「歯科医師の指示通りに、装置を付けて生活しましょう」ということです。
慣れるまでは大変ですが、時間の経過とともに装置の着脱が習慣化されます。うっかり付け忘れてしまいそうな方は、家族や友人に協力を仰ぐとよいかもしれませんね。
決められた通りに装置を付けて生活し、理想の歯並びを手に入れましょう!

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.12.30更新

医療費控除

 


口元にコンプレックスを感じて、歯列矯正を決断する方も多くいらっしゃるはずです。
そのような場合は、医療費控除を申請できるのでしょうか?
詳しくは、記事の中で解説します。

 

 


審美性を高める目的で行われる歯列矯正は対象外になる?
結論から申し上げると、口元の審美性を高める目的のみで行われる治療では医療控除を申請できません。
ただ現実は、審美性を高めるために歯列矯正を行う大人が大半です。
ほとんどの症例で、医療費控除を適用できないということになりますよね。
ただ1点知っておいてほしいのは「見た目の改善が治療のきっかけでも、診察や検査の結果、機能面に問題が見つかるケース」も少なくないということです。
あなた自身の歯列が該当するかどうかは今ここで断言しかねますが、可能性として頭に入れておきましょう。不明点があれば、かかりつけ医に尋ねてみてくださいね。

 


機能面の問題が隠れている症例は意外と多い!
ここでは上顎前突、いわゆる出っ歯を例にとって説明します。
例えば「コンプレックスである上顎の突出を改善したい」と、見た目の改善を希望して歯科医院を受診したとします。
しかし治療前に検査をしたところ、閉口時に上下の唇がうまく重ならないことが発覚しました。原因はズバリ、前歯の突出です。
この症状には「口唇閉鎖不全」という診断名があり、治療が必要な状態です。うまく閉口できないことで口呼吸しかできず、口腔内が乾いて細菌繁殖を起こしてしまうでしょう。
このように患者さま自身は「見た目の改善が目的」だと思っていても、歯科医師によって「機能面の改善を目的とした治療をすべき」という診断が下るケースは少なくないでしょう。

 


機能面の問題は患者さま自身でなかなか気付けないもの
不正歯列や不正咬合の人にとっては、不具合の生じた状態が当たり前になっています。機能面に問題があったとしても、自覚しているケースは非常に少ないでしょう。
「自分の症例は、きっと医療費控除の対象にならないだろう」
と自己判断で諦めるのではなく、信頼できる歯科医師に診てもらい適切な診断を受けましょう。

 

 


診断書が手元になくても医療費控除は受けられる?
医療費控除は、医師の診断書が手元になくても申請できます。しかし客観的な判断材料として、税務署から診断書の提出を求められるケースもあります。詳しくは、自治体の管轄となる税務署に問い合わせて確認しましょう。

 


診断書の提出は、求められてからでよいことも多い
診断書を添付せず確定申告をし、のちのち診断書の提出が必要だと判断された場合はどのように対応すればよいのでしょうか。
基本的にほとんどの医療機関が、治療開始後でも診断書の作成に対応しています。細かな事情は医療機関ごとに異なりますが、必要だと言われた場合は医師にその旨を伝えて診断書を作成してもらいましょう。
なお診断書の発行には、数千円程度の料金がかかります。手ぶらで行かないよう注意しましょう。

 

 


医療費控除を受けるには、確定申告が必要不可欠!
歯列矯正など多額の医療費を支払った年は、医療費控除を受けられるかもしれません。その際に、忘れてはならないのが確定申告です。
翌年の3月15日までに、適切な方法で確定申告を行ってください。何らかの事情で期限内に申請が出来なかった場合、5年間はさかのぼって申請できます。
ちなみに「医療費」として申請できるのは、治療そのものにかかった費用だけではありません。処方された医薬品や、通院にかかった交通費(マイカーは除く)も含まれます。詳細は、国税庁のホームページを確認してくださいね。
これまで医療費控除を申請したことがない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、今後のためにも制度について理解を深めておくことが重要です。
本記事で紹介しているのは、あくまでも一般的な基準をもとにした内容です。最終的な判断は地域ごとの税務署が行ないますので、不明点や質問があれば住んでいる自治体の税務署へ確認しましょう。

 

 


歯列矯正に関する相談は、スマイル歯科クリニック・矯正歯科へ!
スマイル歯科クリニック・矯正歯科は、愛知県小牧市のピエスタ2階に位置する歯科医院です。
平日火~金曜日は19時半まで、土曜日は18時半まで診察を行っており、仕事や買い物帰りなど気軽に通院していただけます。
初診カウンセリングを無料で行っていますので、歯列矯正に興味をお持ちの方はぜひ一度お越しください。豊富な知識と経験を持った歯科医師が、患者さま一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.12.20更新

医療費控除

歯列矯正は、原則として保険適用外の治療となります。医療費控除によって少しでも費用が戻れば、嬉しいのではないでしょうか?
そこで今回は、歯列矯正に医療費控除が使えるのかどうかということや、診断書の必要性などについて詳しく解説します。

 

 


そもそも「医療費控除」とは?
いつまでも健康な生活を送るために、欠かせないのが医療費です。ですが、病院にかかってばかりいると費用が高額になってしまいますよね。
そのような場合に活用できるのが「医療費控除」と呼ばれる制度です。1年間の医療費負担が高額になった際、その事情を考慮して所得税が軽減されます。
所得税は、会社勤めの人であれば毎月の給与から天引きされるのが一般的です。医療費控除を受ける際は、翌年の3月15日までに確定申告をすることで、その前年に納めた所得税の一部が戻る仕組みとなっています。
ただし、少額では申告できません。年間の医療費が10万円(年間所得が200万円に満たない人は、所得額の5%)を超えた場合に対象となります。

 

 


医療費控除を申請できるケースとは?
歯列矯正をしたからといって、必ずしも医療費控除が受けられるとは限りません。
一体どのようなケースが、控除を申請できるのでしょうか。

 


まずは医療費控除について知ろう!
国税庁のホームページによると、医療費控除を申請できるのは「歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用」です。
【参考:医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例(国税庁)】
例えば子どもの不正歯列で「この状態を放っておくと、正常な発育が妨げられる可能性がある」という場合。このような場合に行う歯列矯正は、原則として医療費控除を申請できます。

 


治療目的で治療が行われれば医療費控除を申請できる
では、成人矯正はどうでしょうか。
大人の矯正治療において着目すべき点は「歯列矯正の目的」です。
「不正歯列や不正咬合が原因で、発語や食事に問題がある」
「発語や咀嚼機能の回復のために、歯列矯正が必要である」
と歯科医師が診断した場合は、原則として控除の対象となるでしょう。
「審美性を高める目的」だけでは、基本的に認められないので注意してください。
では「機能的問題がある歯並び」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
一口に「不正歯列」といっても色々な種類があり、程度も人によって大きく異なります。
「この歯並びにはこのような不具合が生じる!」と断言はできませんが「開咬」「上顎前突」「下顎前突」は機能的問題が生じやすい傾向にあります。
この3つは、いずれも上下の前歯がうまく噛み合いません。
そのためスムーズな発音ができなかったり、食べ物を前歯で噛み切れなかったりと日常生活に支障をきたすでしょう。
後者に関しては、棒状の野菜や麺類などを食べる様子をイメージしてください。前歯の位置に不具合があると、前歯の裏側に舌をつけて麺類を噛み切ることや、かじり取ることが難しくなります。
また前歯の歯並びは、発音にも多大な影響を与えます。
例えば下顎が突出している下顎前突では[s]、つまり「サ行」の発音がしにくくなるでしょう。
通常は舌の先を前歯の裏側に近付けてできた隙間が流暢な発音に一役買ってくれますが、歯並びの問題でそれが難しくなるためです。
不正歯列の程度は患者さまによって異なるため、詳しくはかかりつけ医に相談してみてくださいね。


スマイル歯科クリニック・矯正歯科でも、幅広い症例に対応しています。装置も複数取り扱っていますので、口元のコンプレックスや歯の機能面に不安をお持ちの方はぜひ一度当院へお越しください。

次回も引き続き、同じテーマでお話をします。
ぜひご覧ください。

 

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.12.10更新

綺麗な口元



歯列矯正は、歯並びを整えて笑顔に自信を持っていただくための最適な手段です。
しかし治療中の見た目が気になって、なかなか治療を始められないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそのような方に向けて、他人の目を気にせず治療を受けるためのコツを紹介します。
これから歯列矯正を始める予定の方は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。

 

 


装置によって目立ちにくさが違う?

 


歯の色になじみやすい装置
これまでは銀色のワイヤーを用いた「ワイヤー矯正」で治療をする人が多くいましたが、近年は目立ちにくさに特化した装置がいくつも普及しています。代表的なものして挙げられるのが、歯の色になじみやすい見た目をした「セラミックブラケット」や「ホワイトワイヤー」です。
今まで使用されていた金属製の装置とは異なり、歯の表側につけても違和感を与えにくいのが特徴です。第三者に、自然な印象を与えられるでしょう。

 


他人に気付かれにくい装置はほかにもあります!
無色透明のマウスピースを用いる「インビザライン」も、目立ちにくい矯正方法の一つです。
至近距離で見ない限り、装置をつけていることは他人にわからないでしょう。
患者さまご自身で着脱できるため、どうしても気付かれたくない場面では外しておくことも可能です。ただ装置を外している時間が長くなると、計画通りの効果が得られなくなるので注意してください。また症例によっては、インビザラインを適用できないこともあります。
適用できるかどうかについては、かかりつけ医に確認してください。

 


歯の裏側に装置を取り付ける矯正方法も
「裏側矯正」といって、歯の裏側に装置を取り付けて歯を動かす方法もあります。会話や笑顔の際に口を開けても、パッと見では気付かれる心配がありません。
また歯と装置の隙間に食べ物が挟まった際、第三者からは気付かれにくいというメリットも持ち合わせています。

 

 


信頼して任せられる歯科医院で治療することが大切です!
「目立ちにくい方法で歯列を整えたい」という患者さまのニーズにお応えするべく、歯科医院では複数の装置を取り扱って幅広い症例に対応できる状態にしています。
ただ歯科医師の経験不足などによって、提示する選択肢を誤ると期待通りの効果を得られなくなる可能性があります。
豊富な知識や経験、確かな技術を持った歯科医師を見つけて、満足できる治療を受けるようにしましょう。

 

 


高い技術を持った歯科医師を見つけるために
歯列矯正を行う際は「歯科医師が、矯正治療を専門としているかどうか」という点を、歯科医院選びの一つの基準にするとよいでしょう。
これまでに培ったノウハウを活かし、診察や検査を経て最適な治療方法を提案してくれるはずです。
無料カウンセリングを行っている歯科医院も多くありますので、時間に余裕があれば複数の場所で相談するのも有効な手段です。
歯は一生使うものでもありますので、歯科医院選びは慎重に行ってほしいと思います。信頼して任せられる歯科医師に治療をしてもらいましょう。

 

 


お困りのことがあれば、スマイル歯科クリニック・矯正歯科へ!
スマイル歯科クリニック・矯正歯科は、愛知県小牧市のピエスタ2階に位置する歯科医院です。
平日火~金曜日は19時半まで、土曜日は18時半まで診察を行っており、仕事や買い物帰りなど気軽に通院していただけます。
初診カウンセリングを無料で行っていますので、歯列矯正に興味をお持ちの方はぜひ一度お越しください。豊富な知識と経験を持った歯科医師が、患者さま一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.11.30更新

子供の矯正
前回に引き続き、今回も「小児矯正」をテーマに取り上げてお話しします。
デメリットを中心に紹介しますので、ぜひご覧ください。

 

 


小児矯正におけるデメリット
幼少期のうちに歯並びを整えることには、数多くのメリットが挙げられます。
しかし少なからずデメリットも存在しますので、ぜひ理解しておいてください。
挙げられるのは、次の3点です。


1. むし歯リスクが高まる
2. トータルで見ると治療期間が長くなる
3. 子どもの治療に対する姿勢次第で、得られる効果が変わる


親御さまだけの判断で治療を開始し「やめておけばよかった」と後悔することがないよう、事前に理解しておいてください。

 


1.むし歯リスクが高まる
治療中は装置をつけて生活しなければならず、歯間に食べかすが詰まりやすくなります。また、ブラッシングがしにくくなるのも懸念点の一つです。適切なケアをしなければ、むし歯や歯周病といった口腔トラブルになる恐れがあります。
歯科医師や歯科衛生士から指導を受けると思いますので、その通りに口腔ケアをして清潔な状態を維持しましょう。

 


2.トータルで見ると治療期間が長くなる
小児矯正には「一期治療」と「二期治療」とがあり、前者から行う場合は経過観察が必要です。トータルで見たときに、その分治療期間が長くなるでしょう。
装置をつけて過ごす期間も長くなるため、精神的負担にもつながります。

 


3.子どもの治療に対する姿勢次第で、得られる効果が変わる
小児矯正に関わらず、子どもの治療に関しては親御さまの考えや方針が大きく影響します。ただ、子どもが必ずしも協力的とは限りません。
特にネックとなるのが、装置の取扱いです。装置をつけて生活していると、不快感や違和感を抱いてストレスにつながる可能性があります。子どもに装置の管理を任せきりにせず、親御さんも適宜確認するとともに、メンタルのケアを行なうことが大切です。

 

 


ありがちな失敗例
小児矯正によって整った歯列を手に入れても、後戻りを起こして元の位置へ戻る可能性があります。
考えられる原因はさまざまですが、一番の理由はメンテナンス不足です。というのも、歯並びが整ったら特別な装置を用いて後戻りを防ぐ期間を設けます(保定期間といいます)。この間に自己判断で装着をやめると、歯並びが元に戻る可能性がグッと高まります。
歯並びが整ったからといって、気を抜かないよう注意しましょう。歯科医師の指示に従い、装置をつけたり定期メンテナンスを受けたりすることが大切です。

 

 


歯科医院選びも大切なポイントです!
小児矯正は、基本的に数年単位で行われる治療です。治療を成功させるためにも、慎重な歯科医院選びが必要不可欠です。
歯科医院選びにおいて、ぜひチェックしてほしいポイントは、次の3点です。
・治療をするか否かに関わらず、大まかな説明をしてくれる
・検査後、事前準備された資料に基づいて診断結果や治療の方針を説明してくれる
・小児科医あるいは、矯正歯科の専門医や認定医である


まずはカウンセリングの段階で、大まかに説明してくれるかどうかをチェックしましょう。抜歯の可能性や治療期間、費用の概算などを提示してくれる歯科医院が理想です。特に費用は、トラブルを防ぐためにもきちんと確認しておくことが大切です。
また治療をスタートする前に、事前準備された資料に基づいて診断結果や治療方針を説明してくれるかどうかも重要なポイントです。不明点や不安なことがあれば、この段階でクリアにしておきましょう。
できれば、小児科医あるいは、矯正歯科の専門医や認定医を選ぶのが理想です。子どもの治療に慣れている場合が多いためです。
歯科医師の経験や実績、保有する資格などは、歯科医院のホームページを確認するとよいでしょう。

 

 


小児矯正を検討中の方は、スマイル矯正歯科へご相談ください!
将来的に歯列矯正を考えている場合、子どものうちに開始した方がさまざまなメリットを得られます。顎が発達途中である時期にしかできない治療もありますので、子どもの歯列や咬合にお悩みの方はぜひ一度かかりつけ医を受診してください。
診察や検査をした上で、適切な治療方法や開始時期を提案してもらえるはずです。デメリットも事前に確認し、お子さまからの同意を得た上でスタートしましょう。

投稿者: スマイル矯正歯科

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