スマイル矯正歯科BLOG

2023.02.20更新

舌


舌を噛む原因について、理解していただけたでしょうか?
今回も引き続き同じテーマを取り上げて、適切な対処法や予防法などを解説します。

 


適切な対処法
舌を噛んだ際に傷口に炎症や出血が起こったら、どのように対処すべきでしょうか?
適切な対処法を理解し、有事の際に落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
舌を噛んだときに起こりやすいトラブルと、その対処法は次の通りです。


まずは止血を!
「出血=うがいによる洗浄が最優先」だと思われがちですが、その認識は誤りです。
口をすすぐ前に、まずは止血を行ってください。ティッシュやガーゼを使い、清潔な手で傷口を押さえればOKです。止血を確認したら、口を軽くすすいでくださいね。
多くのケースでは、この方法で血が止まって徐々に治っていきます。
しかし傷口が深いと、この方法で止血できないことがあります。いつまで経っても出血が続く、2~3日経過しても状態が変わらない場合は歯科医院で適切な処置を受けましょう。細菌感染の有無などをチェックしてもらってください。
また内出血を起こしている場合、傷口を触らないことが大切なポイントです。傷口がつぶれると、細菌感染を起こす可能性があるので注意しましょう。経過観察を行えば、1週間程度で徐々によくなるはずです。


傷口が炎症を起こしたときは?
頬や舌をうっかり噛んだとき、数日経って口内炎になったことはありませんか?
その原因として考えられるのが「細菌感染」です。傷口が深い、あるいは同じ部分ばかり噛む人ほど口内炎を起こしやすい傾向があります。
経過観察をすれば1週間程度でよくなりますが、必要に応じて市販薬を用いましょう。なかなか治らない場合は、歯科医院や皮膚科で適切な処置を受けることが重要です。
同じ部分ばかり噛むという方は、不正歯列や不正咬合によるものかもしれません。長期間悩まされているという方は、そのような治療もぜひ一度検討してください。

 


噛みにくくするポイントは?
何度も同じところを噛んで、痛い思いをするのはイヤなものですよね。
そこで、舌をうっかり噛まないためのポイントをいくつか紹介します。


口の周りの筋肉を鍛える
筋力の低下が原因で頬や舌を噛んでいる場合、口腔周りの筋肉を鍛えることで改善が見込めるかもしれません。
おすすめしたいのが「あいうべ体操」という舌のトレーニングです。大きく開口することを意識し、次の動きを順に行いましょう。
・縦に開口して「あー」と発声
・横に開口して「いー」と発声
・口をとがらせて「うー」と発声
・舌をできるだけ伸ばして「べー」と発声
この動きを、毎食後に10セット行いましょう!
つまり1日30セット実施するというわけですね。
少しずつ筋力が付いて、舌が上がってきます。正常な位置に、舌が戻るようになるはずですよ。
結果的に、頬や舌を噛む頻度を減らせるでしょう。


補綴物を調整してもらう
歯科治療をキッカケに舌を噛むことが増えた場合、補綴物による噛み合わせの変化が起こっているかもしれません。
日常生活で口の中に違和感がある、あるいは何度も同じところを噛む場合はかかりつけ医に相談しましょう。
噛み合わせチェックの結果、補綴物に問題があると判断されれば調整してもらえるかもしれません。きっと改善が見込めるはずです。


規則的な生活習慣を心がける
睡眠不足、疲労やストレスの蓄積などが続く場合は生活習慣を見直すのも有効な手段です。
ゆっくりと湯船に浸かって疲れを癒し、十分な睡眠を確保しましょう。栄養バランスのよい食事や、軽い運動を行うことも大切なポイントです。
意識しすぎるとストレスが溜まってしまうので、無理のない範囲で実践しましょう。


歯列矯正を行う
不正咬合や不正歯列が関係している場合、矯正治療を検討するのも一つの方法です。
舌を噛みにくくなるほか、機能性や審美性の向上にもつながるでしょう。
ただ歯列矯正を行ったからといって、必ずしも悪習癖が改善されるとは限りません。
信頼できる歯科医師に相談し、適切な検査と診断を受けるようにしましょう。

 


何度も舌を噛むときは歯科医院に相談を!
頬や舌の同じ部分ばかりを噛む場合、何らかの原因が潜んでいるかもしれません。口腔状態の変化が原因である可能性を疑い、かかりつけ医を一度受診してみましょう。

投稿者: スマイル矯正歯科

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