スマイル矯正歯科BLOG

2022.06.30更新

頭痛に悩む女性

 


噛み合わせが悪いこと自体は、病気ではありません。
しかしその状態を放置すると、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。
そこで今回は、不正咬合がもたらす健康面の問題についてお話しします。
普段の日常生活で生じている「あの症状」は、実は噛み合わせの悪さによるものかもしれません。

 


1.慢性的な頭痛・肩こり
噛み合わせが悪いと、ものを噛むときに使う筋肉のバランスが崩れます。特に影響を受けるのが、顎関節から側頭部にかけての「側頭筋」と首から肩にかけての「広頚筋」です。不正咬合によって、慢性的な頭痛や肩こりを引き起こすでしょう。
慢性的な頭痛や肩こりは、疲労やストレスによるものと考えられがちです。しかし、不正咬合によって起こる場合もあるため注意が必要です。


2.むし歯
噛み合わせに問題があると、歯が磨きにくくなります。磨き残しが増え、むし歯になるリスクが高くなるでしょう。
また不正咬合の方は口呼吸にもなりやすく、外気を口から取り込むことで口腔内の唾液が蒸発します。唾液が持つ自浄作用が機能しなくなり、むし歯を引き起こしてしまうでしょう。


3.歯周病
歯周病は歯を支える骨が溶ける病気で、進行すると歯を失ってしまいます。不正咬合の方は正しく噛み合わせることができないため、ものを噛むと過剰な力がかかって歯骨や歯肉にダメージを与えます。そのため、歯周病や歯肉炎になるリスクが高いとされています。
歯肉炎を放っておくと、進行して歯周病になる可能性があるため注意が必要です。


4.胃への負担
噛み合わせが悪いと、食事のときに口にしたものをうまく噛み砕けません。そのため噛み合わせが正常な方に比べて、胃に負担がかかるでしょう。
位に負担がかかると胃腸の調子が悪くなり、消化器官全体にダメージを与えます。
市販の胃薬などを飲んでも、不正咬合が原因であれば根本的な解決はできません。慢性的な不調で、体調不良が続く可能性があるでしょう。


5.顎関節症
顎関節症とは、顎に痛みが生じたり、顎を動かすと音がしたりする病気です。また、口が開かなくなるといった症状が見られることもあります。
原因は不正咬合だけではありませんが、噛み合わせが悪いと顎関節に常に負担をかけることになります。そのため噛み合わせが正常な方に比べて発症しやすく、重症化するケースも多く見られます。
特に開口障害が起こると、身体全体のバランスが崩れて姿勢が悪くなります。腰などに負担がかかり、全身に悪影響を及ぼすでしょう。


6.歯科治療の精度低下
不正咬合の方の多くは、不正歯列でもあります。
「歯並びが悪いため正しく噛み合わせられない」と表現した方が正しいかもしれません。
不正歯列の場合、歯科検診や診察のときに歯科医師が歯の状態を把握しにくくなります。むし歯を見落とし、歯科治療の制度が低下する可能性があるでしょう。

 


まとめ
今回は、不正咬合が引き起こす問題について解説しました。
噛み合わせの悪さ自体は病気ではありませんが、それが原因で身体に何らかの不調をもたらす可能性があります。
もし原因不明の頭痛や肩こり、胃の不調などが続いている方がいれば、それは噛み合わせが関係しているかもしれません。心当たりがある方は、一度かかりつけの歯科医院を受診しましょう。放置せず、早めに対処することが大切です。

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.06.20更新

 きれいな歯


あなたは多くの歯科医院が、歯科治療以外も手掛けていることをご存知でしょうか?実はむし歯や歯周病といった症状を治すだけでなく、歯の健康を維持するための治療や審美性に着目した治療なども行っています。
そこで今回は、歯科治療のほかにどのような治療があるのかということを解説します。
「歯科医院=むし歯の治療だけ」だと思っていた方は、これを機に色々な治療法を知ってはいかがでしょうか。

 

 


予防治療
毎日歯みがきをしていても、ブラッシングの方法が誤っているとむし歯などの口腔トラブルを引き起こす可能性があります。定期的に歯科医院を受診し、歯の健康維持に努めましょう。
予防歯科で行う、主な治療について説明します。


歯のクリーニング
歯周病治療の一環としても用いられる「スケーリング」や、歯石を除去するための「PMTC」などで歯のクリーニングを行います。
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、機械を用いて歯の汚れを落とします。プラークだけでなく、歯の表面や歯間に付着したヤニや茶渋汚れも落とすことが可能です。

 

ブラッシング指導
ご自宅での日々の口腔ケアについてお尋ねしながら、歯みがきの適切な方法を指導します。ご自身の歯並びに合ったブラッシング方法を理解することで、確実かつ効率的に汚れを落とせるようになるでしょう。
指導内容を日々のブラッシングに取り入れることで、むし歯や歯周病などの予防につながります。

 

生活習慣の改善に向けたアドバイス
毎日正しい歯みがきを行っていても、生活習慣が悪いとお口の健康は維持できません。そこで歯科医院では、患者さまの普段の生活についてヒアリングを行い、適切なアドバイスをいたします。
「歯が疼くことがある」
「なぜか口内炎がよくできる」
このような症状に心当たりはありませんか?


生活習慣を見直すことで、改善できるかもしれません。

 

 


審美治療
その名の通り、見た目を整えるための治療です。
歯の審美性を高めることで、見た目の印象を大きく左右します。
具体的にどのような治療があるのか、一つずつ説明します。


ホワイトニング
カフェインやヤニなどによる象牙質の変色を取り除き、歯を白く美しい見た目にするための治療です。
近年はホワイトニング用の歯みがき粉なども市販されていますが、市販品で取り除けるのは表面の着色汚れのみです。その点、歯科医院のホワイトニングは奥の象牙質にまでアプローチします。そのため、歯そのものの色を白くすることが可能です。


セラミック
詰め物や被せ物に「セラミック」と呼ばれる素材を使用し、審美性を高めます。銀歯などの代わりに用いたり、天然歯に被せて美しく見せたりすることが可能です。
人目につきやすい歯の治療に適しています。


インプラント
歯を失くした場合に用いる治療の一つです。
欠損部分に人工の歯根を埋入し、上から人工歯を被せます。
一見「歯科治療(一般歯科)」に分類されそうな内容ですが、審美性の向上を兼ねていることから審美治療に含まれています。


歯列矯正
こちらも同じく、見た目の向上も目的とすることから審美治療に含まれています。
歯列を整えることで見た目の改善だけでなく、日々の口腔ケアがしやすくなることにもつながります。むし歯や歯周病の予防にもなるでしょう。

 

 


予防治療や審美治療の必要性


予防治療や審美治療は、病気を治癒させるための治療ではありません。また治療内容によっては、保険が適用できず全額自己負担になる場合があります。


そこで、これらの治療の必要性についてお話しします。

治療で得られるメリットは、次の通りです。

 


病気を予防することで治療費が安くすむ
「歯科検診に使うお金がもったいない」
あなたはこのように考えていませんか?

定期検診の費用は歯科医院によって異なりますが、1回あたり3,000円程度かかるのが一般的です。

つまり半年に一度受診すれば年間で6,000円、30年で18万円になります。


では、むし歯や歯周病にかかる治療費はどうでしょうか?
これらの理由で歯を失くし、インプラントで治療した場合は1本あたり20万円前後の費用が必要です。

2本、3本、と治療が続けば、より多くのお金がかかることになります。


以上のことから、歯も財布も痛い思いをしないためには、日頃から歯科検診を受けて病気を予防することが大切です。

 


見た目が変化することで自信につながる
審美治療で見た目を向上させることにより、自分に自信がつきます。
歯並びの問題などでうまく笑えなかったという方も、歯並びが整えば自然な笑顔ができるようになるでしょう。またコンプレックスを解消することで、メンタル面の安定にもつながります。
審美性を向上させることで、仕事やプライベートが今よりもきっとうまくいくはずです。

 


まとめ
今回紹介したように、歯科医院には、病気の治療以外にもさまざまな種類の治療が存在します。
取り扱う治療は歯科医院によって異なるので、気になる方は、かかりつけ医の診療科目を調べてみましょう。歯科医院の診察券やホームページなどで確認が可能です。
なお名駅歯科クリニック矯正歯科では、今回紹介したすべての治療を取り扱っています。お口の健康やお口周りの見た目が気になる方は、一度ご来院ください。

投稿者: スマイル矯正歯科

2022.06.10更新

 歯科検診される少女

 

歯列矯正を行うにあたって、小臼歯の抜歯を必要とするケースがあります。
歯並びを整えるためだとわかっていても、長年大切にしてきた健康な歯を抜くことには抵抗がある方も多いはずです。ただ噛み合わせの負担を減らしたり、ほかの歯がむし歯になるリスクを軽減させられたりと利点も多く持ち合わせています。
そこで今回は、歯列矯正で抜歯を行う場合のメリットやデメリットを詳しく解説します。
抜歯の必要性を見極め、適切な判断を行いましょう。

 

 

メリット


1.歯を並べるための隙間を確保して、無理なく治療できる
歯は原則として、顎骨の中に植立しなければなりません。歯を並べるための隙間がない状態で歯列矯正を進めると、歯茎の後退や歯根の短縮などをもたらす可能性があります。
抜歯以外の方法として、後方への奥歯の移動や、歯列弓の幅の拡大などが挙げられます。しかしこれらの方法では、大きなスペースを確保することが困難です。また前者の方法では、親知らずを抜かなければなりません。
顎が小さいなどの理由で隙間が不足する場合には、抜歯で大きなスペースを確保するのがよいでしょう。


2.口元を引っ込められる
前歯を後方へ動かす場合、後方部分に移動のためのスペースを確保しなければなりません。
その方法として歯間を少しずつ削る「IPR」や、後方への奥歯の移動(親知らずの抜歯が必要)、歯列弓の拡大などが挙げられます。しかし先述したように、これらの方法では少しの隙間しか確保できません。前歯を動かせる量も限られてしまうでしょう。
前歯を大きく移動させたいケースに適しているのが、小臼歯の抜歯です。抜歯後にアンカースクリューを用いて奥歯を固定し、前歯を後方へ引っ張ります。この方法であれば、前歯を7mm程度移動させることも可能です。前歯を大きく移動させ、口元を引っ込められるでしょう。


3.治療期間の短縮につながる症例もある
抜歯を避け、十分なスペースを確保しないまま治療を行うと、歯が思い通りに移動せず治療が長引くことがあります。特に歯の重なりが大きな症例では、抜歯を行うことでスムーズな治療が可能です。
治療期間の目安は症例によって異なるため、詳しくはかかりつけの歯科医師に確認してみてください。名駅歯科クリニック矯正歯科では、抜歯の必要性とともに治療期間の目安を事前にお伝えしています。

 


デメリット


1.将来的に治療の選択肢が少なくなる場合がある
歯の本数が減少することで、将来的にむし歯や歯周病を患った際に、治療方法が限定される場合があります。小臼歯を失うことで、ブリッジに使用する土台の歯が変わってしまうためです。ただほかの歯を支台歯にすることで、治療は可能となりますのでご安心ください。
また噛む力などの機能面についても、抜歯した直後は咀嚼能力が低下する場合があります。しかしあくまで一時的なものですから、心配する必要はないでしょう。


2.治療中に歯の隙間が目立つ
抜歯をすることでスペースができますが、それを埋めるためには半年~1年程度かかります。治療が終わればきれいに閉じて自然な見た目になりますが、治療中の段階では気になる方がいるかもしれません。
なお抜歯をする歯の隣の歯が天然歯であれば、人工歯を装着し、徐々に人工歯を削りながら隙間を埋めることが可能です。治療中の見た目が気になる方は、かかりつけの歯科医師へ相談ことをおすすめします。


3.抜歯後に痛みが生じる
多くの方が、抜歯をするときの痛みを心配されます。しかし手術は麻酔をして行うため、実際に痛みが生じるのは麻酔が切れたあとです。
一般的には痛みや違和感が3日程度続き、1週間程度で消失します。ただしこの期間に、強いうがいを何度もするとドライソケットになり治癒が遅れます。暴飲暴食や飲酒なども避けて安静に過ごしましょう。
なお術後には、炎症を抑えるための痛み止めを処方します。またドライソケットになった場合は、痛み止めが入った軟膏を塗布して治癒を待つことになります。


4.治療が長引く可能性がある
先ほど「歯の重なりが大きい症例では、抜歯が治療期間の短縮につながる」とお伝えしました。
しかし歯がそれほど重なっていない場合は、治療が長引く傾向にあります。歯が移動する際に、傾斜しないよう細心の注意を払いながら隙間を埋める必要があるためです。
歯の重なり具合は、患者さまご自身ではなかなか判断できません。歯科医師に相談して判断することをおすすめします。

 


まとめ
今回は、歯列矯正における抜歯について解説しました。
健康な歯を失うことなくスムーズに治療できるのが一番ですが、症例によってはそれが難しい場合があります。
メリットとデメリットをご自身の症例に照らし合わせ、前者の方が大きいと感じた場合は抜歯をおすすめします。

とはいえ、ご自身で不正歯列の状態を見極めるのは困難です。かかりつけの歯科医師に相談し、適切な判断を仰ぎましょう。
名駅歯科クリニック矯正歯科ではCTやセファロ分析を用いた診断を行い、患者さまの顎骨の大きさや口腔内の状態を確認した上で最適なご提案をいたします。どうぞご安心ください。

投稿者: スマイル矯正歯科

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