スマイル矯正歯科BLOG

2023.01.10更新

インビザライン

矯正方法の一つである「インビザライン」は、多くのメリットがあることから近年注目を集めています。
しかし期待した効果を得るためには、装置を正しく取り扱わなければなりません。
例えば治療に用いるマウスピースは、毎日22時間以上装着しておくことが必須条件となります。
「ずっと取り付けておけば問題ないよね?」
と思った人も中にはいらっしゃるはずですが、食事やブラッシングのときは外さなければならないのがルールです。
再度取り付けることを忘れたまま就寝したり、装置を付けたままコーヒーを飲んだりしないよう注意しなければなりません。
装着をサボるとどのような治療にどのような影響を及ぼすのか、記事の中で詳しく説明します。

 


装置を付け忘れるとどうなる?
インビザラインでは、装置を毎日22時間以上付けておかなければなりません。何らかの事情がある場合でも、最低20時間以上の装着が必要です。
ただ体調不良やうっかりミスなどで、装着できない場面もあるはずですよね。1回きりかつ数時間程度ならば問題はありませんが、これが毎日続くと、やがて治療に支障をきたします。
一体どのような弊害があるのでしょうか?


1.装置が徐々に合わなくなる
インビザラインは、あらかじめ歯科医師から渡された複数の装置を、患者さま自身で定期的に交換する仕組みです。
装着をさぼっていると、新たな装置が適合しなくなる恐れがあります。1mm程度であれば「チューイー」という医療用のチューブを噛んで治療を続けられますが、それ以上浮いてくる場合や、不適合の状態が1週間以上続く場合は中断せざるを得ないかもしれません。
気付いた時点でかかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。


2.治療期間が長くなる
指示通りの装着時間を遵守しなければ、歯は計画通りに動きません。装置を外している間は、歯は一切移動しないためです。
その結果、治療期間が予定よりも長くなってしまうでしょう。
たった数時間、たった数日さぼっただけでも、治療計画は狂ってしまうことを念頭に置いておいてくださいね。


3.歯列が悪化する可能性がある
歯列矯正では、歯を並べる空間が足りないと判断した場合に抜歯を行います。
しかしその後の治療で装置の装着をさぼると、両隣の歯がスペースに向かって倒れ込む可能性があります。
不正歯列が改善されるどころか、治療前よりも悪化してしまうでしょう。

 


後戻りのリスクはある?
後戻りとは、一度並べた歯が元の場所へ戻ってしまうことです。
規定時間通りに装置を付けていないと、知らず知らずのうちに後戻りを起こすかもしれません。
すぐに後戻りを起こしては、せっかくの費用と時間がすべて水の泡ですよね。治療に対するやる気が低下し、ゴールがグッと遠のいてしまうでしょう。
後戻りが起こるメカニズムを理解するためには、まず歯を動かすプロセスを知ることが重要です。
装置などによって歯へ力がかかると、歯槽骨の一部が溶解し、そこに歯が移動して再生されます(骨のリモデリング)。歯の移動は、このプロセスを何度も繰り返すことで完了に近付くのです。


しかし骨のリモデリングには、相当な時間がかかります。そのため装置の装着をさぼると、後戻りを起こしやすくなってしまうでしょう。
少々難しい話で、頭が混乱した方もいらっしゃるかもしれませんね。要は「歯科医師の指示通りに、装置を付けて生活しましょう」ということです。
慣れるまでは大変ですが、時間の経過とともに装置の着脱が習慣化されます。うっかり付け忘れてしまいそうな方は、家族や友人に協力を仰ぐとよいかもしれませんね。
決められた通りに装置を付けて生活し、理想の歯並びを手に入れましょう!

投稿者: スマイル矯正歯科

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