スマイル矯正歯科BLOG

2022.09.30更新

 検査

インプラント治療を希望する方には、まずカウンセリングや精密検査を行います。
レントゲンや歯科用CTを用いて顎骨の状態や形状をチェックし、結果をもとに治療計画を立てるという流れです。
具体的にどのような検査を行うのか、詳しく解説しましょう。

 


顎や口の中の検査
視診と触診を行い、残存歯や口腔内全体の衛生状態、歯並びや噛み合わせ、口腔トラブルの有無、欠損部の状態などをチェックします。
あわせてインプラントに悪影響を与えうる、歯ぎしりや顎関節症、口腔内乾燥性などの危険因子がないかどうかも確認します。
検査の内容が少し多いと感じた方もいるかもしれませんが、事前に患者さまの口腔内を把握することは非常に重要です。確認を怠って治療を進めると、のちのち大きなトラブルを引き起こすリスクがあるためです。
例えば、歯と歯肉の境目にある「歯周ポケット」と呼ばれる溝を測定しますが、溝が深いと歯周病が進行している可能性があります。またプラークや歯石が歯に多く付着していると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
これらに該当する場合は、初めにむし歯や歯周病の治療を実施したのち、インプラント治療へ移行する流れになります。

 


模型を用いた検査
患者さまの歯型を取り、診断用の模型を作製します。
完成した模型をもとに、欠損部の形状や大きさに異常がないか確認します。
インプラント体をどこに何本埋め込むか、といったことも、模型上でチェックできます。

 


各種X線検査
X線を用いた画像診断で、歯槽骨の状態を確認するという検査です。まず、外側から撮影する「パノラマX線検査」では、口腔内全体をチェックします。次に薄いフィルムを口腔内へ入れる「デンタルX線検査」では、部分的な確認ができます。
いずれも写真はデジタル化されるので、診察室やカウンセリングルームで患者さまと一緒に確認できます。普段は見えない口腔内の状態を、患者さま自身が把握できるきっかけにもなるでしょう。


また歯科用CTでは、顎や顔の解剖学的構造や口腔内の状態を3Dで確認できます。歯槽骨の状態も立体的にわかるので、手術できる状態であるか否かが瞬時にわかるでしょう。血管や神経が通っている場所や、骨造成の必要性なども正確に把握できます。
なお歯科用CTは、全身用CTの10分の1の被ばく量とされています。仮に365日浴びても健康被害が起こる心配はないので、どうぞご安心ください。


ここまで色々と検査の内容を紹介しましたが、これらの検査で得られたデータをもとに、インプラントをどこへどのように埋入すべきか判断します。デジタルデータだけでなく、模型も活用することで、状態をより正確に確認できます。
十数年前は歯科用CTを用いる歯科医院が少数でしたが、近年は多くの歯科医院で導入されています。
スマイル歯科医院でも歯科用CTを取り入れており、安全かつ正確な治療計画の作成に努めていますのでご安心ください。

 


機器を用いたシミュレーション
近年コンピュータを用いた、インプラント体埋入のシミュレーションが普及しています。
CT撮影による複数のデータを画像処理し、コンピュータ上で平面的・立体的にシミュレーションするのです。
詳しい手順を紹介します。


【シミュレーションの手順】
1.上顎の骸骨で鼻腔・上顎洞・切歯管、下顎の骸骨でオトガイ孔・下顎管・口底部の解剖学的位置を、平面的・立体的にチェックする
2.どの種類、大きさのインプラントを、どこへ何本埋入するのか検討する
3.アバットメントの種類や大きさ、角度や深さなどを検討する
4.被せ物の様式を決め、骨造成や移植の必要性があるかどうか確認する
5.外科手術の実施
検査で得たデータをもとに、いかに正確な治療計画を立てるかという点が重要なポイントです。患者さまへの負担軽減にもつながるでしょう。

 


まとめ
インプラントを行う場合は、事前に様々な検査が必要です。少し大変かもしれませんが、安全かつ正確な治療計画の提案には欠かせないプロセスです。
少しでも患者さまの負担を減らせるよう、スマイル歯科クリニックでは丁寧な説明と対応を心がけています。インプラント治療を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

投稿者: スマイル矯正歯科

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