スマイル矯正歯科BLOG

2022.09.10更新

 

インプラント


補綴治療の一つに「インプラント」がありますが、使い方次第で寿命が左右されます。何らかの理由で根の部分が不安定な状態になると、ダメになってしまう可能性があるのです。
長持ちさせるよう努めることが一番ですが、万が一ダメになった場合はどのような対処法があるのでしょうか。
インプラントを失う原因や、予防法とともに記事の中で紹介します。

 


治療の流れ
インプラントは入れ歯やブリッジと同様、補綴治療に分類されます。むし歯や歯周病、不慮の事故などによって歯を失くしたときに、噛む機能や見た目の改善を目的として用いられる治療です。
治療を開始するにあたって、まず行うのがカウンセリングと精密検査です。全身疾患の有無や治療に対する希望をお尋ねし、顎骨の厚みや幅、血管の神経や位置などをチェックします。
なお全身疾患とは、糖尿病や高血圧、心臓病、骨粗しょう症や脳梗塞などのことをいいます。これらに該当する方は薬を服用されているケースが多く、場合によってはすぐに治療を始められないかもしれません。例えば骨粗しょう症の方は「ビスホスホネート製剤」を服用されているため、骨の代謝が阻害されてしまいます。
治療を始めるタイミングについては、かかりつけ医に相談しましょう。

 


具体的な治療の流れ
インプラントは「人工歯根(インプラント体/フィクスチャー)」「アバットメント」「上部構造(被せ物)」で構成されています。


【治療の流れ】
1.歯肉を切開し、顎骨へ穴をあけて人工歯根を埋め込みます。前歯など人目につきやすい部分の場合は、同時に仮歯を装着します。
※人工歯根は、人体になじみやすいとされる「チタン」でできているのでご安心ください


2.しばらく時間をおき、人工歯根が骨に結びついたことを確認した上でアバットメント(人工歯と人工歯根をつなぐ連結部分のこと)を装着します。


3.型取りを実施し、人工歯を作製します。その後、上部構造を接着してひとまず終了です。
※上部構造は、審美性や強度の視点からセラミック製のものが多く用いられます


インプラントが完成したからといって、そこで治療が完全に終わるわけではありません。定期的に歯科医院を受診し、インプラントやほかの健康な歯を長持ちさせましょう。

 


インプラントが使えなくなる理由
インプラントがグラついたり、根が折れたりすると使えなくなります。
痛みの有無や症状の度合いによって違いがあり、軽度であれば日頃の努力によって症状を改善できます。毎日丁寧で適切なブラッシングを行い、歯科医院で処方された抗生物質を服用してください。痛みや腫れが治まるはずです。
インプラントが脱落する事態になっていれば、それは重症です。インプラント周囲炎にかかっており、炎症を起こしている可能性が高いです。再手術でインプラントをもう一度埋め込むか、ほかの方法で補綴することになるでしょう。

 


インプラント周囲炎
インプラントを埋め込んだ部分の、歯茎などが感染することを「インプラント周囲炎」といいます。
主な原因は「インプラントの表面についたプラーク」で、周りの歯周組織へ悪影響を及ぼします。歯周病菌が繁殖し、最終的に顎骨まで蝕まれてしまうでしょう。
インプラント周囲炎にならないためには、口の中を清潔に保つことが何より重要です。普段から正しいケアを行うとともに、定期的に歯科健診を受診してください。
口呼吸や歯ぎしりなど、悪習癖についても改善させることが望ましいです。


まずはインプラント治療を手掛ける歯科医院を探し、症状や希望をきちんと伝えた上で適切な治療を受けましょう。

治療の方針や医師の実績などをよく確認し、信頼できる歯科医師を見つけることが重要です。治療が安くすむに越したことはありませんが、料金だけで選ばないよう注意してください。

投稿者: スマイル矯正歯科

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