スマイル矯正歯科BLOG

2022.08.30更新

綺麗な歯並び


歯周病や不慮のアクシデントなど、歯を失う原因はさまざまです。歯を失くしたときは、その部分を補綴治療で補わなければなりません。
そこで今回は、補綴治療の一つである「インプラント」を紹介します。治療の仕組みや、メリット・デメリットについて詳しく解説しますよ。

 


1.インプラントとは
そもそもインプラントが何を指しているかご存知でしょうか?上部構造の「人工歯」、支台部の「アバットメント」、歯根部の「インプラント体」を総称したものがインプラントです。
時折、金属アレルギーの発症を不安視される方がいらっしゃいます。しかしインプラント体に用いられているのは、身体になじみやすい「チタン」と呼ばれる金属です。ほかの医療器具にも広く使用されている金属で、チタンによってアレルギーを発症するケースはまずありません。
治療では歯槽骨(歯を支える骨)にインプラント体を埋入し、結合させます。安定性が高いため、普段通り食事をしても取れたり割れたりする心配はありません。また歯槽骨によくなじむよう、ネジのような形状になっていることも特徴の一つです。
その後インプラント体にアバットメントを取り付け、その上から人工歯を被せます。人工歯には金属やセラミック製の被せ物が用いられますので、人工歯のような自然な白さの歯を手に入れることが可能です。
ほかの補綴治療にブリッジや入れ歯もありますが、これらには人工歯の支えとなるものがありません。そのため、食事中に噛みにくさなどの違和感が生じがちです。一方でインプラントは、これまでと同じ力でものを噛めます。歯への負担も軽減されるでしょう。

 


2.治療のメリットとデメリット
入れ歯やブリッジは、数回の治療のみで完了するケースがほとんどです。しかしインプラントの場合は、通院回数がさらに多くなります。
外科手術を伴うという点も、インプラントならではの特徴といえるでしょう。
もちろん手術は、豊富な経験と実績を持った歯科医師が手掛けます。しかし外科手術を受けることへの身体的・精神的不安から、治療に踏み切れない方も少なくありません。少なからずリスクを伴うことも事実です。
メリットとデメリットの両方を理解した上で、治療を検討していただければと思います。


メリット
期待できるメリットは次の通りです。
① 天然歯に負けない審美性・機能性を手に入れられる(口元のコンプレックスを解消できることもある)
② 天然歯と同じくらいの力で、左右バランスよく噛める
③ 噛む感触を実感できるので食事が楽しめる
④ 入れ歯のように取り外して洗浄したり、ブリッジのように健康な歯を削って治療したりしなくてよい
⑤ すべて人工物でできているため、むし歯になる心配がない

 


デメリット

① 麻酔を使用しても、痛みが出る場合がある
② 出血や合併症などのリスクを伴う
③ 歯槽骨の高さや厚み、骨量が不足している場合に必要な「GBR法」が適用できない症例もある
④ 細菌感染をして、インプラント周囲炎を起こすケースがまれにある
⑤ インプラントには金属製のバネを掛けることが難しいため、今後入れ歯治療をする場合に治療法が限定される可能性がある
⑥ 長期間通院しなければならない(目安は2~6ヶ月程度)
⑦ 治療完了後も、メンテナンスのための通院が必要
⑧ 自由診療となるため、保険適用の治療に比べると高額になる
⑨ 永久性は保証されない

ほかの治療と同じように、インプラントにもメリットとデメリットが複数挙げられます。
今回はインプラントを取り上げてお話ししましたが、必ずしもこの治療法がベストだというわけではありません。患者さまの理想の姿や予算に合った治療を選んでいただければと思います。
天然歯のような見た目と機能性を手に入れたい方は、ぜひインプラントをご検討ください。

 


3.治療後の注意点
治療後も、以前と同様に適切なブラッシングを行いましょう。必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシも用いることが大切です。
確かにインプラントは人工物ですが、周りの組織は人工ではありません。清潔な口腔環境を維持しなければ、周囲が細菌感染してインプラント歯周炎を引き起こす可能性があるのです。
初めは歯肉炎だけの症状であっても、次第に歯槽骨へ吸収され、最終的にインプラントが抜け落ちる恐れがあります。歯周病に比べて進行速度がとても速いため、気付かぬうちにインプラントを失う事態となるかもしれません。
人工物であるからといって油断せず、正しい方法で日々の口腔ケアを行いましょう。
また、インプラントの周りに異変を感じた場合は早急に歯科医院を受診してください。

 

 

インプラントのメリットやデメリットは、理解していただけたでしょうか。治療の前に正しい知識を身につけ、ご自身にとって最適な治療法を選択しましょう。自分だけで決断できない場合は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

投稿者: スマイル矯正歯科

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