スマイル矯正歯科BLOG

2022.07.20更新

子供治療

 

前回は、エナメル質形成不全について詳しく解説いたしました。

本記事では予防法と治療法について解説していきます。

 


予防法と治療法
エナメル質形成不全の歯は、むし歯や知覚過敏になりやすい状態です。また前歯などの目立つ部分に生じている場合、見た目が気になるといった問題も挙げられます。
適切な予防法と治療法を知り、正しく対処してあげましょう。


適切な予防法
エナメル質形成不全の多くは生まれつき生じますが、場合によっては後天的な理由で起こることもあります。エナメル質形成不全を起こさないために押さえてほしいポイントは、次の3つです。


1.日々の適切なブラッシング
2.フッ素の定期的な塗布
3.妊娠中の正しい栄養摂取


それぞれ詳しく解説します。

 


1. 日々の適切なブラッシング
歯を磨くことを嫌がるお子さまは、多いと思います。
しかし日々のブラッシングが「歯に挟まった食べかすを取り除くだけ」で終わっていると、エナメル質形成不全を起こす可能性があり危険です。歯の表面についた歯垢(プラーク)や汚れをしっかりと落とし、むし歯になりにくい強い歯にしましょう。歯を強くすることで、外傷を防げる場合があります。


2. フッ素の定期的な塗布
フッ素の塗布は、薬局などで市販されている製品を用いても構いません。最近は、フッ素が配合された歯磨き粉も広く流通しています。しかし市販の製品に含まれるフッ素は、歯科医院で取り扱うものほど高濃度ではありません。定期的に歯科医院を受診し、フッ素を塗布してもらうことをおすすめします。通院のタイミングは、3ヶ月に1回程度を目安にするとよいでしょう。


3. 妊娠中の正しい栄養摂取
こちらは、生まれつきエナメル質形成不全が発生することを予防するための方法です。妊娠中はつわりやホルモンバランスの乱れなどによって、不規則な食生活になることが多いと思います。しかし生まれてくるお子さまのために、無理のない範囲で栄養を摂取してください。先述したように、歯の健康のためにはビタミンDの摂取がとても重要です。肉類や魚類、乳製品やキノコ類などに多く含まれていますので、ぜひ意識的に摂取してみてください。体重の増加などを心配して野菜ばかりを摂っていると、ビタミンDが不足しやすくなるため注意が必要です。
【参考:ビタミンDを多く含む食材】
豚レバー/紅鮭/鰯/鯵/しらす/卵/えのき/舞茸/エリンギ/干し椎茸

 

 

治療法
治療が必要とされるのは、主に歯の欠損が見られる場合です。
奥歯の場合は歯科用プラスチックなどを用いて詰め物をし、前歯であれば歯科用プラスチックの薄い板を貼って治療します。歯科用プラスチックは白色であるため、治療した部分が大きく目立つことはありません。また耐久性や強度に関しても、心配する必要がないほどの硬さをしています。ただ天然歯と同様に、大きな衝撃が加わると欠けたりヒビが入ったりする場合があります。
※歯科医院によっては、奥歯などの見えない部分には金属の詰め物を使用する場合があります

 

 


まとめ
乳歯は本来、透けたような白い色をしています。しかし乳白色あるいは白色の部分が見られる場合は、エナメル質形成不全の疑いがあるでしょう。
重い病気ではありませんが、重度の症状の場合は歯が欠損するリスクを抱えています。欠けた部分があるとむし歯になりやすかったり、顎の形成などに影響を及ぼしたりする場合があるため、早急に治療することをおすすめします。治療をすることで、歯の健康を維持できるだけでなく、不正歯列や左右のバランスの悪化による背骨のゆがみなどを予防できます。


気になる親御さまは一度歯科医院を受診し、治療の必要性について相談してみてください。日頃のブラッシングや、定期的なフッ素塗布も併せて行うことが重要です。

 

投稿者: スマイル矯正歯科

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